夕方、家の近くを歩いていると、尋常じゃないほど長い棒でカンカンとアスファルトを叩いている少年を見かける。
なんだろう?物干し竿?と思っていたら、ある日陸上のユニフォームを着ていた。
あー、棒高跳び……。
最近、市の総合運動公園が解禁になったので、練習の帰りかな。
しかし、なんとも寂しそうに地面を叩くんです。カンカン……カンカン……視界に真っ赤な紫陽花が入ることもあり、ある意味芸術的な風景ではある。
夕方なのもあり、ノスタルジックな感傷がわいてくる。スポーツやる人たちにとっては、この自粛はとてもしんどいことだったろうな、くらいにしか思えない薄情な私だけども。
すれ違った学生が楽しそうだと、ほんとによかったなぁと月並みなことを思うわけです。こういう時って月並みな言葉しか浮かばないもんですね。