先日、小説教室からの帰路。自宅の最寄り駅までやっと来た。人身事故で電車が遅れていた。23時半くらいだった。
あーやっとついたぁ、とホームから改札階へのエスカレーターを、進行方向右側を開ける暗黙の了解でのぼっていたら、突然。
男性が降ってきた。改札階から。エスカレーターの右側をガタガタ落ちていった。仰向けのカエルのような格好で、つまりまったく受け身を取れていない体勢で。
結構人がいたけど、誰も「あっ」とすら言わず。私も「なんか不思議なことがおきたなぁ」と思って、そのまま帰った。
この話を世間話の一環で母にしたら「なんで引き返して助けなかったの!?」と。
ああ、わたしゃ、助けるべきという選択肢がまるで浮かばなかったなぁと気づく。
どちらかというと、なにかしら不審者なのではないかとすら思った。そんな自分を恥じた。
なんか、どんどん嫌なやつになっていく。あの人怪我しなかったかな。今更心配してもただの自己満足だけど。