実は、こっそりと調布の古本市に行っていました。
私、古本市が大好きなんですよね。一期一会の出会い感がよい。
主に、文豪と言われる人の本を中心に買う。現代の作家さんの本なら、新品でも出会えるので。
で、すごい悩みに悩み抜いて買わなかった本がある。
大江健三郎のサイン本。
タイトルは忘れてしまったけど、創作論みたいな感じの勉強になりそうな本だった。
で、面白そうだし、とレジに持っていこうと思い、ブレーキ。
お値段5,000円!!
そりゃそうだよね、ノーベル賞作家のサイン本だもん。
(追記訂正:今は亡きとかいう失礼極まりない勘違いをしてて、指摘してくださった方がいました。あー恥ずかしい)
とりあえず、会期中にどうしても欲しかったらまた来ようと決めて、購入しませんでした。(調布はふらりと行ける範囲ではないが)
でもなぁ。買えばよかったかもなぁ。
しかし、これでよかったのだとも思う。
自分が大江のファンならどう考えても買うところだけど、死者の奢りと飼育しか読んだことがないし。
あわせて、昨日映画「夜は短し歩けよ乙女」を観たことにより(原作は読んでいる)なおさら、手に取るにふさわしい人のところへいくべきだと感じた。
夜は短し〜で古本市のシーンがあり、本の神様の男の子(アニメの四畳半神話大系観てた人にはちょっとしたサプライズというかサービスがある)が、本の蒐集家の元からあるべき(巡るべき)ところに古本を帰していくシーンがある。
これを観て、ああ私は蒐集家サイドだなぁと思ったんです。ようはサイン本だからこそコレクションに入れたいと思ったのだから。
まあ、とりあえず調布パルコの中のレストランのオムライスが美味しかったからすべてよし。乗代雄介さんの『旅する練習』読んでてめちゃくちゃオムライス食べたかったので。