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最近話題の中国だが、政治的なことはとりあえず脇に置き、一人の中国人の話をする。

彼女は私の友人だった。とてもマメな子で、いやあまりにもマメすぎて、QQ(LINEのようなアプリ)は一日で30往復くらいしたと思う。仕事している間を除いてほぼずっと彼女と連絡を取り合っていた。

二ヶ月くらい続いたのかな。彼女が私にどんどん依存していくのがわかった。(私こそそうだったのかもしれないが)彼女も就職したが、勤務時間帯もずっと私にメッセージを送ってきていた。

私はもともとマメな方じゃないし、少し疲れたから、連絡の頻度を減らしてほしいとお願いして……

まあ、このあたりの経緯を詳しく書くと悪口になっちゃいそうなので書きたくない(というか、思い出したくない)ので結論からいうと、私はキレた。

キレて無言を貫いた。一ヶ月くらい。無言の抗議というやつである。

相手は私が無言になったのにしばらくは気づかず、普段通りのメッセージを1日に数十通送ってきていた。あまりにも気づかないのでツイッターで遠回しに愚痴ったら自分のことだと気づき、私を捨てるのかと言うので、私は彼女に少なくとも一年は連絡してこないでほしいと返信、事実上決別した。

しかし、それからずいぶん後になって、文化により文脈への依存度……つまり、言葉に頼るか頼らないかの差がとても激しいということを知った。

日本は文化として言葉に頼らない方に振り切っているらしい。空気を読むってやつですね。中国は、たぶん、言葉に頼る方の文化なのだと思う。

悪いことをしてしまった。彼女にとっては一ヶ月間無視され続けるのは意味不明だったんだろうと。日本語でやりとりしていたから、私もどこかで日本のやり方が通じると思っていたのだろう。今は反省している。

もう二度と彼女と関わり合いになることはないだろうが、このご時世なので、無事でいることは祈っている。

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