昨日は、不思議な光景を自分の住む町で3回で見た。
15時ごろ、ひとりカラオケしようと思って市のメインストリートを歩いていると、犬が激しく吠えているのが聞こえる。しかもそれがすごい速さで近寄ってくる。
なんだ?と思って道路を見たら、一台のバイク。その、バイクのハンドルを握る両腕の間に剥き出しのワンちゃんがいた。
剥き出しというのも変な言い方だけど、移動用のケージに入るでもなく、生身で風をビュンビュン受けているのだ。その子がめちゃくちゃワンワン吠えてる。
バイクも遅いわけでなく、普通に飛ばしていたので、すぐその不憫なんだかなんなんだかのワンちゃんは通り過ぎていった。
呆然としながらさらに歩いていると、また聴き慣れない音が。
ヘリが近寄ってくる。そしてどんどん大きくなってくる。
ドクターヘリだ。一斉風靡したドラマコードブルーで有名らしいやつ。(恥ずかしながらコードブルー全然知らなくて、ネトフリにあったら観てみようかなぁ)
私が歩いていた位置の真横、市の中央公園にヘリは着地した。着地している間、イチョウの葉っぱがブワッと舞っているのか、なんか神秘的な風景だった。
珍しいことなので野次馬も多かったけど、なんとなく自分がそこに入るのは恥ずかしくて、横目で見守りながらカラオケ屋に向かった。
で、カラオケ屋からの帰り、もう日が暮れていたんだけど、道(歩道と車道が分かれていない細いやつ)のど真ん中で、人間が犬をぎゅっと抱きしめていた。
人間は暗くて男女もわからなかったけど、アスファルトに跪いて、数年ぶりの再会かのように、犬を感慨深そうに抱えている。
それがシルエットのようになっていて、なんか美しい光景で、写真を撮りたいくらいだったんだけど、流石にそれは悪いので、通り過ぎた。なんか今日は不思議な1日だなぁと感じた。
いつも以上に他愛もない話ですが、そんな感じです。